4−3−3 電子起票・決済システムの事例
NTTでは、起票・決裁処理において、ワークフローモデルを設定したシステムを構築している。利用者はフローを意識せずに自動的に伝票が送信されるため、利便性の高いものとなっている。又、そこでは暗号化技術を搭載してセキュリティ機能を高めている。
電子起票・決済システムでは、図書の購入や出張旅費精算など、発生頻度が高いにもかかわらず基幹業務にのりにくい日常業務をシステム化している。又、組織内部全体で起票・決裁を電子的に行うことを実現した、現時点において国内では見られない取り組みである。
導入効果のひとつとしては、起票・決裁という文書量の多いデータを電子化し、ペーパーレスを実現したことがあげられる。又、ふたつめは、ワークフローモデルの登録により利用者は全くフローを意識せずに起票することができるという、作業の効率化が実現していることがあげられる。
図4−5にその仕組みを示している。起票者が起票したデータ(?@)は、DBを通して決裁者に送られる(?A)。決裁者が否決した伝票は起票者に再送され、可決した伝票は改ざんチェック機能(?B)を通って業務サーバに蓄積される。
図4−5 電子起票・決裁システムの概要
出典:「NTT−ATネットワーキング事業部」同事業部情報通信サービス部資料
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